“破壊神”が東京の玄関口に降臨! 大盛況「常盤橋 ゴジラ ギャラリー」の舞台裏

2018年2月、突如首都圏に舞い降りた歴代ゴジラ映画の巨大ポスターの数々。1954年公開の初代『ゴジラ』から『シン・ゴジラ』まで、歴代ゴジラシリーズの一挙上陸は大きな話題に。今回は、知られざる製作の舞台裏を紹介します。

“破壊神”が“救いの神”に
なった瞬間

往年のファンにはたまらない“昭和ゴジラ”。

 街のにぎわい創出とプロジェクトの認知度向上の観点から、「東京駅前常盤橋プロジェクト」のA棟新築工事の仮囲いに装飾を施す企画として、2018年2月20日よりスタートした「常盤橋 ゴジラ ギャラリー」。約1年間の展示期間中、連日多くの人々が歴代ゴジラの勇姿に足を止めて大きな話題になりました。
 “破壊神”ゴジラを東京の玄関口である常盤橋に!という、大胆なこの企画。当初なかなかコンテンツが決まらずに、担当者一同悩み抜いていたところ、『シン・ゴジラ』の地上波初放送があり、歴代ゴジラのポスターや、『シン・ゴジラ』の劇中シーンの掲出というアイデアが浮上しました。

『シン・ゴジラ』の劇中シーンも巨大に再現。

実は『シン・ゴジラ』の本編の中でも、常盤橋プロジェクトのB棟が、CG再現により登場しているというご縁もあります。しかし相手は、戦後日本を代表する“国民的スター”。半ば開き直って東宝株式会社に打診したところ、快くOKの返事が。“破壊神”が一転、“救いの神”になった瞬間でした。

ディテールにとことんこだわり、
想像以上の反響が生まれた

 しかしいざ制作となると、次々と難題が生まれてきます。まず今回の仮囲いは、全長約140メートル、高さ約3メートル。全29作品のポスターの中には、画像を仮囲いの実寸まで拡大すると画素数が足りなくて粗くなってしまうものもありました。またポスターの並び順をどうするか、街の風景とマッチさせるために背景は何にするか、最も人が集まる日本ビルエントランス前にはどのゴジラを配置するかなど、最後の最後までスタッフ間で日夜議論が繰り返されました。

関係者も気合いのポーズ。

 迎えた公開初日。ゴジラギャラリーはいきなり想像以上の反響を呼び、完成直後のインターネットでは「ゴジラギャラリー」の言葉がなんと34万アクセスに上り、一躍話題のニュースワードに。公開期間中には業界紙からファッション誌まで、幅広いジャンルのメディアにも取り上げられ、“東京の新名所”といえるほどの人気スポットになりました。
制作に携わっていただいた東宝株式会社映像事業部の吉川哲矢氏からも「『シン・ゴジラ』本編にCG再現で登場している常盤橋プロジェクトB棟がご縁になり、このようなプロジェクトを再現できて大変うれしく思います。『常盤橋 ゴジラ ギャラリー』は本当に大きな反響を呼んでいます。第2弾もぜひやりましょう!」と絶賛の声を頂いています。
「子どもの頃に夢中だったゴジラと、まさか大人になってこんな形で会えるとは思いもよりませんでした。多くの人を喜ばせたいという気持ちは、ゴジラシリーズを作ってきた人たちも私たちも同じなのだと、改めて思いましたね。」と、常盤橋開発部内担当の吉野統厚副主事。
 三菱地所は、これからも皆さまに喜んでもらえる街づくり、環境づくりを目指していきます。第2弾も乞うご期待。

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